半導電性ナイロンテープ

半導電性ナイロンテープは、均一な電気特性を有する半導電性化合物で両面がコーティングされたナイロンベースの繊維でできており、優れた強度と半導電性を備えています。
中高圧電力ケーブルの製造工程では、製造工程上の制約により、必然的に導体の外表面に鋭利な箇所や突起が生じます。

これらの先端または突起の電場は非常に高いため、必然的に先端または突起が絶縁体に空間電荷を注入します。注入された空間電荷は、絶縁された電気ツリーの劣化を引き起こします。ケーブル内の電界集中を緩和し、絶縁層内外の電界応力分布を改善し、ケーブルの耐電圧を高めるためには、導電性コアと導電性コアの間に半導電性シールド層を追加する必要があります。絶縁層と、絶縁層と金属層との間。
公称断面積が 500mm2 以上の電力ケーブルの導体シールドは、半導電性テープと押出半導電性層の組み合わせで構成する必要があります。半導電性ナイロンテープは、その高い強度と半導電性の特性により、大きな断面積の導体に半導電性シールド層を巻き付けるのに特に適しています。導体を拘束し、製造プロセス中に断面積の大きな導体が緩むのを防ぐだけでなく、絶縁体の押出および架橋のプロセスでも役割を果たし、高電圧によって絶縁体が押し込まれるのを防ぎます。導体のギャップを調整し、チップ放電を発生させると同時に電界を均一化する効果があります。
多芯電力ケーブルの場合、半導電性ナイロンテープを内張り層としてケーブルコアの周りに巻き付け、ケーブルコアを結束して電界を均一化することもできます。